専門性に基づいた運用経費
投資しようとするサイトがどのように収益性が高く、魅力的なものであっても、それだけで投資を決めてしまうのは危険です。もしサイトを入手した後に更新管理が必要ないならば、どのようなサイトでもよいでしょう。しかし、コンテンツの更新が必要な情報サイトのようなカテゴリーの場合、サイトがカバーする分野にある程度精通していなければサイトの投資に向いていないでしょう。
サイトの更新作業が必要なサイトの場合は、投資家の方もその分野の知識を持っている必要があります。もしそのような素養がないとすれば、コンテンツ管理を部分的に外注(アウトソーシング)する必要があります。ライターや専門家へ記事などをアウトソーシングするならば、経費もかかることを計算に入れるため、運用収益性にマイナスの影響をもたらすことになります。同じように技術的に高度なサイトの場合、メンテナンスをする技術者が必要にあるため、経費がかさむことになります。
投資を行う際には、投資しようとするサイトがどのような運用管理を必要とするのか、その管理には専門性(分野の知識、技術など)が必要かどうかをよく確認してから考えるようにします。もしこのような専門性に基づいた経費が発生するならば、その運用経費も含めた運営収益性を検討していかなければいけません。
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サイト価格ランキング
サイト売買のマーケットプレイスであるサイトキャッチャーでは、自サイトにタグを張るだけでサイト価値を算定するプログラムを提供しています。ランキングも行っているので、アクセスランキング程度に気軽な利用ができます。
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ページビュー数やGoogleページランクなどの外部計測データから算出されるだけなので、サイトの価値を本当に算出しているとはいえません。
SEO関連の計測プログラムだと考えたほうがいいでしょう。しかし、客観データで管理しているサイトがどの程度評価されるのかを知る手がかりの一つといえるでしょう。
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更新しやすさの向上(CMS)
サイト売買可能性を高める要素の中で、システムとしての特性として、コンテンツの更新を容易にするシステムがあることというものがあります。これはコンテンツマネジメントシステム(CMS)が導入されているかということです。
CMSとはインターネットを通じたコンテンツ管理を容易にするソフトウェアの総称です。ウェブコンテンツはテキストデータ、画像データなどの各種データ、それらをどのように表示するかのレイアウト情報などから構成されます。HTMLなどで静的に記述された情報は規模が大きくなることで、更新などの管理が膨大になります。
そこで、テキストデータなどのコンテンツと見え方を定義したレイアウト情報(一般的に「テンプレート」という)を分離し、データベース(データベースを利用しないものもある)に保存し、コンテンツ管理を容易にしたものです。こうすることで、コンテンツを変更させずにデザインを更新したり、新着コンテンツがある度にリンクやナビゲーションの更新をするといった煩雑な作業が減少します。
CMSを導入することで、ウェブサイト管理者はHTMLやCSS、PHPなどの各種ウェブサイト構築のリテラシを最低限に抑えて、よりユーザのユーザビリティなどに集中してコンテンツを管理することができるようになります。
また、コンテンツデータとレイアウト情報の分離ができたことで、データのマルチ配信が可能になります。コンテンツデータをそのまま携帯サイト、メールマガジン、RSSといった異なるレイアウトでユーザに配信することができます。
以上をまとめると、CMSを導入することで、
・コンテンツの収集・作成
・コンテンツ更新管理
・コンテンツの配信管理
・テンプレートデザインの高度化
・ワークフロー管理
・セキュリティー管理
などのコンテンツ管理にまつわる作業が効率化できます。
また、CMSはカスタマイズすることで様々な用途に応用できるため、基盤的な部分を生かしながら、サイト構築の期間が短縮できるというメリットがあります。
一方、ブームとなったblog(ブログ)は一般的に、トラックバックやping機能がり、日記や散発的な記事のアップができるようなもので、CMSよりも個人ユース、日記的な利用がされることが多いです。しかし、ブログツールであっても、カスタマイズすることでCMSと同じような利用ができることもあり、明確にブログツールとCMSを区分することは難しいです。
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収益体制によるサイトの分類
サイト投資では、投資対象のサイトがどのような収益体制を持っているのかを理解することが大切です。一般的にサイトの収益体制は以下のように区分できます。
(1)アフィリエイト、広告、ドロップシッピング
ユーザがサイトへ誘導されるようなコンテンツ(日記や専門的な情報の提供など)を中核にして、ユーザのアクセス数(ページビュー数)がある場合、多くはアフィリエイトや広告などが主要な収益源となります。ドロップシッピングやポイント獲得サイトなどもこのカテゴリーに入ります。
(2)販売
このカテゴリーはサイトを通じて商品やサービスを販売・提供することによって収益を上げているサイトです。ECサイトなどがこのカテゴリーに当てはまります。
(3)事業への誘導
サイト自体に収益体制がなく、本体事業への誘導や事業紹介を目的にしたサイトがこのカテゴリーに分類されます。特定事業者からの広告を掲載しているようなサイトも(1)のカテゴリーではなく、本カテゴリーに分類されます。
サイト投資の対象として適当なものは(1)と(2)になります。(3)は事業の独立性がないため、サイト投資には向きません。
サイト投資をあくまで投資として考え、ご自身で事業に関わる範囲を少なくしたい投資家の方はサイトのコンテンツ管理が容易なものがいいと考えられるでしょう。もしそのような方針があるとすれば、(1)を選択するべきでしょう。販売などを伴うような収益体制を持つサイトでは、頻繁に運営者の関与が必要になってきます。副業的な運営を望まれるのでしたら、収益体制はアフィリエイトや広告などに限定したほうがいいでしょう。
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投資方針(1)
サイトへの投資を行う際には、その方針を明確にすることが必要です。投資を行うことでどのような収益を望むのか、またサイトを入手後に入手したサイトにさらに投資を行うのかという2つの尺度から4つの方針を選択できます。
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第一は、入手したサイトを運用することで収益を得ていき、入手したサイトへの追加投資を行っていく選択です。これは純粋にサイトの事業に参入する場合であり、腰をすえた運用を行う人向けです。「起業家戦略」と名づけましょう。この選択をしていく場合、投資からの収益性を出すためには、いうまでもなく「サイトの収益性を高める」ことが大切です。追加投資としては、サイトデザインや実施事業のてこ入れ、SEOやSEMの見直しなど、現状の問題点を抽出し、対応策を打っていきます。この選択をした場合、入手したサイトがすでにある程度の収益を安定的にあげているならば、追加投資も大規模にできるため、より大きな発展を見ることができるでしょう。もし、入手時にサイト収益性が低いのであったなら、大規模なサイトのリストラが必要で、追加投資のほうが大きくなります。ほぼサイト購入費は制作費であり、投資というよりは開業に近いものとなるでしょう。
第二は、入手したサイトへの追加投資なく、入手時のまま運用することで収益を得ていく選択です。これはもっとも投資家としては楽な選択であり、入手したサイトから収益が安定的に得られるとすれば、投資として成功です。「安定戦略」といえるでしょう。この選択は投資家としては株や不動産などよりも手軽なものとなります。ある程度安定したアクセス数や顧客がついているサイトならば、余程のことがないならば、劇的に変動することはありません。株のような大きな値動きがないということで安心できます。ただし、このような投資が可能なのは「良質のサイト」への投資ができた場合のみです。ある程度の収益性があり、それが安定的で、サイト事業内容も近々には問題がないものに限られます。また、収益性をどこまで見るかによりますが、安定した大きな収益が得られる上、手間がかからないということになると、入手費用も高額になることが考えられ、投資のリスクは低いとはいえないものになります。
第三は、入手したサイトへの追加投資を行い、入手時よりも高い額で売却した差益で収益を得ていく選択です。入手したサイトをより価値の高いサイトへリニューアルし、付加価値のついたサイトを売却することで差益をとる方針は、「リノベーション戦略」ということができるでしょう。現状での価値は低く、価格も高くないサイトに、磨けば光る価値を見出し、リノベーション(改修)して価値を高めて高く売却するというこの戦略は高い目利きのセンスが必要であるとともに、サイトの事業分野の知識もある程度知っている必要があるでしょう。「こうすれば価値が上がる」「こうすればニーズがある」という展望が描けるということが必要だからです。また、売買差益を取るといっても、サイトのリノベーションにはある程度の時間がかかります。1ヶ月程度では大きな価値の上昇は難しいため、半年から1年程度の中長期の展望が必要になります。価値が上昇する前の売却は差損もしくは利益なしとなる可能性があるため、資金的な余剰があることが求められます。サイトは必ず売れる・すぐに売れるという状況にはありませんから、資金の流動性が低くなることを問題としない方が選択することになります。
第四は、入手したサイトをそのまま、より高い額で購入する買い手に売却することで差益を得ていく選択です。「リノベーション戦略」が中長期的な視点からサイトを売買す下差益を取るのに対して、この戦略は短期的にマーケット的に割安なサイト売却案件を見つけ出し、より高く購入する買い手に売却していく商人的な方針となります。いわば「デイトレード戦略」ともいえるでしょう。超短期的な視野、もしくはアジル(俊敏)な動物的勘が求められます。この選択をする前提としては、格安案件を見つけ出すことができる相場観があることと、より高く買うであろう買い手を知っているということです。もし、この二つを持っているのであれば、投資額が高額であっても短期的な金額のやり取りに過ぎず、差益も大きくなる可能性があり、効率的な投資ができます。しかし、このような戦略が取れる格安案件が少ないのと、需要ある買い手を知るということが一般的に難しいため、頻繁にできる選択ではないでしょう。
サイト投資の際には、自らの様々な制約条件を考えた上で、どのような選択が可能か、自分に向いているのかを勘案して、投資案件を検討する必要があるでしょう。
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