投資方針(1)
サイトへの投資を行う際には、その方針を明確にすることが必要です。投資を行うことでどのような収益を望むのか、またサイトを入手後に入手したサイトにさらに投資を行うのかという2つの尺度から4つの方針を選択できます。
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第一は、入手したサイトを運用することで収益を得ていき、入手したサイトへの追加投資を行っていく選択です。これは純粋にサイトの事業に参入する場合であり、腰をすえた運用を行う人向けです。「起業家戦略」と名づけましょう。この選択をしていく場合、投資からの収益性を出すためには、いうまでもなく「サイトの収益性を高める」ことが大切です。追加投資としては、サイトデザインや実施事業のてこ入れ、SEOやSEMの見直しなど、現状の問題点を抽出し、対応策を打っていきます。この選択をした場合、入手したサイトがすでにある程度の収益を安定的にあげているならば、追加投資も大規模にできるため、より大きな発展を見ることができるでしょう。もし、入手時にサイト収益性が低いのであったなら、大規模なサイトのリストラが必要で、追加投資のほうが大きくなります。ほぼサイト購入費は制作費であり、投資というよりは開業に近いものとなるでしょう。
第二は、入手したサイトへの追加投資なく、入手時のまま運用することで収益を得ていく選択です。これはもっとも投資家としては楽な選択であり、入手したサイトから収益が安定的に得られるとすれば、投資として成功です。「安定戦略」といえるでしょう。この選択は投資家としては株や不動産などよりも手軽なものとなります。ある程度安定したアクセス数や顧客がついているサイトならば、余程のことがないならば、劇的に変動することはありません。株のような大きな値動きがないということで安心できます。ただし、このような投資が可能なのは「良質のサイト」への投資ができた場合のみです。ある程度の収益性があり、それが安定的で、サイト事業内容も近々には問題がないものに限られます。また、収益性をどこまで見るかによりますが、安定した大きな収益が得られる上、手間がかからないということになると、入手費用も高額になることが考えられ、投資のリスクは低いとはいえないものになります。
第三は、入手したサイトへの追加投資を行い、入手時よりも高い額で売却した差益で収益を得ていく選択です。入手したサイトをより価値の高いサイトへリニューアルし、付加価値のついたサイトを売却することで差益をとる方針は、「リノベーション戦略」ということができるでしょう。現状での価値は低く、価格も高くないサイトに、磨けば光る価値を見出し、リノベーション(改修)して価値を高めて高く売却するというこの戦略は高い目利きのセンスが必要であるとともに、サイトの事業分野の知識もある程度知っている必要があるでしょう。「こうすれば価値が上がる」「こうすればニーズがある」という展望が描けるということが必要だからです。また、売買差益を取るといっても、サイトのリノベーションにはある程度の時間がかかります。1ヶ月程度では大きな価値の上昇は難しいため、半年から1年程度の中長期の展望が必要になります。価値が上昇する前の売却は差損もしくは利益なしとなる可能性があるため、資金的な余剰があることが求められます。サイトは必ず売れる・すぐに売れるという状況にはありませんから、資金の流動性が低くなることを問題としない方が選択することになります。
第四は、入手したサイトをそのまま、より高い額で購入する買い手に売却することで差益を得ていく選択です。「リノベーション戦略」が中長期的な視点からサイトを売買す下差益を取るのに対して、この戦略は短期的にマーケット的に割安なサイト売却案件を見つけ出し、より高く購入する買い手に売却していく商人的な方針となります。いわば「デイトレード戦略」ともいえるでしょう。超短期的な視野、もしくはアジル(俊敏)な動物的勘が求められます。この選択をする前提としては、格安案件を見つけ出すことができる相場観があることと、より高く買うであろう買い手を知っているということです。もし、この二つを持っているのであれば、投資額が高額であっても短期的な金額のやり取りに過ぎず、差益も大きくなる可能性があり、効率的な投資ができます。しかし、このような戦略が取れる格安案件が少ないのと、需要ある買い手を知るということが一般的に難しいため、頻繁にできる選択ではないでしょう。
サイト投資の際には、自らの様々な制約条件を考えた上で、どのような選択が可能か、自分に向いているのかを勘案して、投資案件を検討する必要があるでしょう。
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